最近、母がiPad2を買いました。
私の母は生まれつきの弱視で、普段の生活こそ普通にしていますが、本やパンフレット等、文字を見るときは、常にルーペを片手に見ています。かつては、矯正を試みていたようですが、小さい時に、眼科医に心ない言葉を言われたこともあってか、以来、視力矯正を諦めているようです(実際、眼鏡を掛けても視力がでないらしい)。
他人の目の状態を体験することはできないので、原因を特定してもらえるとありがたいような気もしていますが、眼科にはあまり行きたがりません。
まぁ、私自身が、昨年、網膜色素変性を患っていることが発覚した際、「治療法がない」ということで、目の病気が、ぱぁぁっと良くなることはないんだな、と悟り、医師もハナから諦めたような態度で、何だか気分が悪かったこともあるので、気持ちはわかりますが。
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そんな母ではありますが、前々から、パソコンが使えたら…と思っており、前に一度、パソコンの使い方をレクチャーしたことがありました。
ところが、画面にぐぐーっと近づかなければ文字は認識できず、かつ、マウスポインタを追いかけることができないという問題にぶつかってしまいました。いくら文字を大きくしようが、ポインタを大きくしようが、ハイコントラスト機能を使おうがダメでした。以来、パソコン、ひいては、インターネットの世界は諦めていました。
その一方で、母自体は、いわゆる「機械音痴」では、全くなく、ルーペさえあれば携帯で「デコメアニメ」まで使いこなし、暇な時はテトリスに興じる強者です。
したがって、「マウスを使わない」&「画面を顔に近づけられる(拡大機能がしっかりしている)」パソコンであれば、十分使いこなせることが予想できていたのですが、最近までそういった製品は存在しませんでした。
そう、ipadが出るまでは。(何だか宣伝文句みたい・・・。)
ipadを始めとするタブレットは、持ち運びができて、お手軽に使える、携帯とパソコンの間の子、といった面が強調されますが、私の母のような弱視の方にとっても、世界を広げてくれるツールになるのではないかなぁと、横で使っているのを見て感じています。
比較できるタブレットを触った事が無いので、ipadを前提に話を進めますが、画面は非常に綺麗ですし、音声認識のためのアプリも無償で提供されています。また、感度のよいタッチパネルで直感的な作が実現されているので、パソコンに慣れていなくても、十分に使いこなせるようです。
母も、webページ構成の感覚などは、まだ慣れないようですが、いまのところ、通販のページで商品を検索したりするまでは出来るようになってきており、最近は「twitterて何?」だとか、「skype使えるようにして」などと言ってきて、ずいぶん楽しそうです(まぁ、教える私自身がipad初めてなので、勉強しながら使っていますが…。)。いまも、ipad版テトリスで、「携帯のほうが操作しやすい」と文句言いながら、レベルあげに勤しんでいます。
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折を見て、弱視の母とipadとの関係(格闘?)について書けたらいいなと思っていますが、専門的な見地ではなく、あくまで、「実際にやってみた」的な内容にはなりそうです。
ちなみに現段階で、しんどそうだなぁと感じた点は以下のとおり。あくまで主観だけどね。
- Safariの「×」が見にくい:Safariブラウザのタブを閉じる「×」印が、グレーの地にちょっと濃いグレーという標記で、かつ、タブ同士がまっすぐ配置されるので、境目が見にくいらしい。
- 読み上げ機能が使いにくい:ipad2には読み上げ機能が搭載されていますが、これをオンにすると挙動が何だかおかしくなる。そして、ipadの良さであるはずの、操作性が失われる…。